【2024年最新版】Windows11/10でWordPressを使用する方法:WSL上の利用

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概要

Windows11やWindows10のデスクトップ環境下でLinuxベースのWordPressをインストールする方法を本記事でご紹介します。今回はWSLと呼ばれるwindowsでLinux仮想環境を実現する方法とWordPressの立ち上げまでを解説します。

本記事の読者層

WSL上でWordPressを利用したい方

WSL(Windows Subsystem for Linux)の概要

WSL(Windows Subsystem for Linux)とは、Windows上で直接実行するLinuxです。CywinのよにWindowsとLinuxをシームレスに使えるようにできます。

Windows 10とWindows 11へのWSL1のインストール方法は以下の記事をご参照下さい。

Windows 10とWindows 11へのWSL2のインストール方法は以下の記事をご参照ください。

以上で、WSLがインストール済みであれば、Microsoft StoreからLinux Ubuntu OSインストールできます。このLinux環境を利用して、wordPressを簡単にインストールができます。

本記事の使用環境
  • ホスト環境:Windows OS 10もしくは11
  • 仮想環境マシン:WSLWindows Subsystem for Linux) 1 もしくはWSL 2 (どちらでも)
  • 仮想環境OS:Ubuntu 18.04.5 LTS
  • 使用ツール:WordPress 6.1

WordPressのインストール手順 (簡易インストール方法)

WindowsのWSL上でUbuntu 18.04 LTSがインストール済みであれば、次にWordPressのインストールを行います。

アップデート&アップグレード

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade

WordPress, php, mySQL, apacheをインストール

以下コマンド入力により、phpとmySQLならびにapacheのインストールができます。

$ sudo apt -y install apache2 mysql-server mysql-client
$ sudo apt -y install zip php libapache2-mod-php php-mysql php-gd php-ldap php-pear php-xmlrpc php-snmp

各バージョンを確認

Ubuntu 18.04 LTSでインストールしたphpと、apache2とmysqlの各バージョンを確認しておきます。

$ php -v
PHP 7.2.24-0ubuntu0.18.04.13 (cli) (built: Jul  6 2022 12:23:22) ( NTS )
Copyright (c) 1997-2018 The PHP Group
Zend Engine v3.2.0, Copyright (c) 1998-2018 Zend Technologies
    with Zend OPcache v7.2.24-0ubuntu0.18.04.13, Copyright (c) mys1999-2018, by Zend Technologies

$ apache2 -v
Server version: Apache/2.4.29 (Ubuntu)
Server built:   2022-06-23T12:51:37

$ mysql --version
mysql  Ver 14.14 Distrib 5.7.40, for Linux (x86_64) using  EditLine wrapper

Ubuntu 18.04 LTS下での各バージョンは今回は以下の通りです。

  • PHP 7.2.24
  • Apache 2.4.29
  • mySQL 14.14

MySQLのサービス起動の確認

$ sudo service mysql start
 * Starting MySQL database server mysqld                                                            [ OK ]

OKとでていれば問題ない。

MySQLのサービス状態を確認

sudo service mysqld status
mysqld: unrecognized service

途中mySQLのディレクトリがないという不具合に見回れたが、ディレクトリを別途作成することで無事サービスが開始された。エラーが出る場合はerror.logを確認してみると良い。

mySQLのデータベース作成

mySQLのデータベース作成

mySQLのデータベースを作成していきます。mysqlコマンドでデーターベースに入ります。

$ sudo mysql
Welcome to the MySQL monitor.  Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is 6
Server version: 5.7.40-0ubuntu0.18.04.1 (Ubuntu)

Copyright (c) 2000, 2022, Oracle and/or its affiliates.

Oracle is a registered trademark of Oracle Corporation and/or its
affiliates. Other names may be trademarks of their respective
owners.

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.

mysql>

ここから、databaseの作成手順は以下の記事をご参考にしてください。

作成に必要な初期データベースの設定は後ほど利用するので控えておいてください。

必要なデーターベースの設定項目

  • 1. データーベース名:wordpress
  • 2. データーベースのユーザー名:wordpress
  • 3. データーベースのパスワード:wordpresspass

Apache2のサービス起動

Apache2のサービス起動の確認

$ sudo service apache2 start
 * Starting Apache httpd web server apache2
 [Sun Nov 06 21:29:35.606262 2022] [core:warn] [pid 31047] (92)Protocol not available: AH00076: Failed to enable APR_TCP_DEFER_ACCEPT

ここで、エラーがでていたが、/etc/apache2/apache2.confに二行を加えることでこちらのエラーを回避することができた。

/etc/apache2/apache2.conf
AcceptFilter http none
AcceptFilter https none

これはWSL1を使う場合の仕様のようです。(確認はしていませんがWSL2ではこのようなエラーはでないかと思われます。)

その後、http://localhost/とアクセスすれば、http serverが起動していることわかるかと思います。

WordPressの設定と起動

WordPressのダウンロード

最後にWordPressをインストールするために、wgetコマンドを利用して最新のWordPressファイルをダウンロードします。

$cd /var/www/html 
$sudo wget https://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz
$sudo tar -xzvf latest-ja.tar.gz

次に以下のコマンドでhttpサーバーからアクセス出来るようにアクセス権を変更しておきます。

$ sudo chown -R www-data /var/www/html/wordpress

ブラウザからWordPressへアクセス

https://用SSL証明が得られていないため、「http://localhost/wordpress/」へアクセスします。

以上の画面がでればapache2とwordpressの起動に成功しています。

次に「さあ、はじめましょう!」をクリックしてください。

すると次のデータベース接続の詳細設定画面に移動します。

その際にmySQLデーターベースで設定した設定項目をタイプしていきます。

必要なデーターベースの設定項目

  • 1. データーベース名:wordpress
  • 2. データーベースのユーザー名:wordpress
  • 3. データーベースのパスワード:wordpresspass
  • 4. データベースのホスト:localhost (上記ではdb:3306と書かれていますがここではlocalhostで大丈夫)

今回のPHPバージョンが古いため 更新を推奨

このサイトは古いバージョンの PHP (7.2.24-0ubuntu0.18.04.13) を実行しており、セキュリティアップデートを受け取れません。更新する必要があります。

というエラーが出てくるため、実際には修正が必要です。

このPHP7.2からPHP7.4へのバージョンアップの方法に関しては以下の記事をご参照ください。

WSL再立ち上げ時

WSLの強制終了、またはWSLをエミュレートさせている本体のWindowsコンピューター終了後に、WSLを立ち上げてもWordPressが動かないことがあります。この場合、apache2とmysqlのサービスが立ち上がっているか、一度、確認ください。

WindowsのDockerコンテナを利用することでWordPressをインストールする方法

DockerでWordPress用のイメージをダウンロードすることで簡単にWordPressをインストールすることもできます。

この場合はWSL2をインストールした後に、そのDocker上でWordPressをインストールすれば良いです。

Docker上でWordPressをインストールする方法は以下の記事をご参照下さい。

まとめ

本記事のまとめ

本記事のまとめは、

WindowsのWSL上で、WordPressをインストール方法を解説しました。

Apache2, mySQL, php7.2をインストールすることでWordPress6.1のインストールが可能です。

関連リンク

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