WordPressのデータをバックアップする方法を紹介します。本記事では、通常のワードプレスのバックアップ方法に加え、不慮の事故において実機が壊れた場合のWordPressのデータ復旧方法について解説します。
WordPressのデータバックアップ
本記事は、実際に筆者がwordpressをインストールしていたサーバー機が壊れた際に、多くの労録を掛けてWordPress記事の復旧を試みた記録にもなっています。
WordPressのバックアップを行う上で、まずWordPressがどのように動いているか知っている必要があります。WordPressはプログラミング言語「PHP」を利用しており、WordPressのプログラム自体はサーバー内のフォルダ「/var/www/html」内に保存されているのが一般的です。このフォルダには、記事で使用する画像、テーマファイル、プラグインなどが保存されています。
更に、WordPressの記事の方は、データーベースサーバーと連携し管理されています。データベースサーバーがMySQLの場合には、記事全般は「/var/lib/mysql」内にWordPress初期設定にて作製した管理テーブル内に保存されています。
記事のバックアップには、この2つのディレクトリーのバックアップが必要ですが、ディレクトリをそのままコピーしてバックアップするという訳にはいきません。必要な手続きを踏まないと移動はおろか別サーバーに移動することもできなくなります。
バックアップには、「サーバーが動いている」前提で行うのが一般的で以下の方法があります。
通常のWordPressのバックアップ
WordPressのバックアップとして、①WordPressのプラグインを利用してバックアップする方法、②サーバー機能を利用してバックアップする方法です。
バックアップのプラグインとして「All-in-One WP Migration」が初心者には使用しやすいです。このプラグインはバックアップ容量が500MBまでであれば無料で利用できます。特に、サーバー内の設定変更をせずに行う場合には、こちらのプラグインで事足ります。
こちらは以下の記事でも紹介していますので、ご参照下さい。
もう1つはFTPを利用してWordPress本体のフォルダ「/var/www/html」をコピーします。WordPressのデータベース部分のバックアップは「phpmyadmin」ソフトを利用する方法です。
実機が壊れたときのWordPressの情報抽出
バックアップは常日頃、取っておくことが重要です。レンタルサーバーの場合に、サーバー機が壊れるという状況が個人ユーザーに対して負担がかかることは少ないですが、自宅サーバーを運用している場合は、サーバー機のメンテナンスが必要なため、事前に対応策を講じておく必要があります。
apache2+PHP+MySQLの環境自体を以下のDockerを利用して環境を保存しておくことは有効です。
サーバー機本体が壊れてしまい、データーが残っている場合はある程度復旧は可能です。
①新しいサーバーに同一バージョンのPHPならびにApache、MySQLをインストールする。
②/var/lib/mysqlのフォルダ内のデータベースディレクトを移動します。
インストールの簡単な説明はこれだけなのですが、実際に行うとエラーがいくつか発生してしまいます。
まとめ
WordPress記事のバックアップ方法を解説しました。
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