【2026年最新版】WordPressをサーバーにインストールする方法

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概要

UbuntuなどのLinuxサーバーに、Apache・MySQL・PHPを入れてWordPressをインストールする手順を、コマンド例と画面例つきで紹介します。

管理人

本記事の読者層は以下の方を想定しています。

本記事の読者層
  • LinuxサーバーにWordPressをインストールする方法を知りたい方。
  • Ubuntuのコマンド操作で、Apache・MySQL・PHPとWordPressを導入したい方。
  • Ubuntu以外のLinuxで試すときの、読み替えのポイントを知りたい方。
目次

WordPressの概要

ブログツールといえば、WordPressをご存じない方はいないでしょう。 WordPressはプラグインが豊富で、さまざまな機能拡張を行えるのが特徴です。

このWordPressは「PHP」と呼ばれるプログラミング言語で開発されており、サーバー上で動作します。ソフトウェア本体は無料で使えるオープンソースですが、WordPressを稼働させるサーバー(VPSやクラウドなど)の費用は別途必要になります。

WordPressをサーバーへ実際に導入するには、PHPだけでなく、HTTPサーバーソフト(本記事では「Apache2」)やデータベース管理システム(本記事では「MySQL」)なども必要となります。

本記事の動作に必要な環境

WordPressの公式サイトが示す推奨環境 (WordPress公式の動作要件(英語))。

  • HTTPサーバーソフト:Apache2(本記事での例)
  • データベース管理システム:MySQL(またはMariaDB)
  • PHP:8.3 以上
  • MySQL:8.0 以上(またはMariaDB)

実際にWordPressをサーバーへ導入するには、「PHP」だけでなく、HTTPサーバーソフト(本記事では「Apache2」)やデータベース管理システム(本記事では「MySQL」)も必要です。

本記事では、Ubuntuを例に、「WordPress」「PHP」「Apache」「MySQL」を導入する手順を順に説明します。

LinuxにWordPressを導入する手順の流れ

UbuntuなどのLinuxにWordPressを入れる方法は、大きく2つあります。

  • aptコマンドで入れる方法
    コマンド1回で入りますが、入るのはUbuntuのリポジトリに登録された版です(次の章)。
  • WordPress公式サイトの配布ファイルを使う方法
    その時点の最新版を入れられます(次の次の章から、この方法を詳しく説明します)。

公式サイトの配布ファイルを使う方法は、次の流れで進めます。

  1. Apache・MySQL・PHPをインストールし、サービスを起動する
  2. WordPressのプログラムをダウンロードして、展開・配置する
  3. MySQLに、WordPress用のデータベースとユーザーを作る
  4. フォルダのアクセス権を変更し、Apacheのモジュールを有効にする
  5. ブラウザからWordPressの初期設定をする
  6. .htaccessを設置する

2026年10月時点で、WordPressの最新の大型版は7.1です(2026年8月19日公開)。最新の版番号は、WordPress公式のダウンロードページで確認してください。

WordPressのインストール手順 (簡易インストール方法)

本記事の画面とコマンド出力は、Ubuntu 18.04.5 LTSで確認したときのものです。ただし、Ubuntu 18.04 LTSの標準のセキュリティ保守は、2023年5月に終了しています。これから環境を作る場合に選ぶUbuntuのバージョンは、次の表を参考にしてください。

Ubuntuのバージョン標準のセキュリティ保守aptで入るPHP
18.04 LTS2023年5月に終了7.2(本記事の出力例)
22.04 LTS2027年5月まで8.1
24.04 LTS2029年5月まで8.3
26.04 LTS2031年5月まで8.5

出典:Ubuntu公式のリリースサイクル(保守期間)、各Ubuntuの標準パッケージ(PHP)。2026年10月時点の情報です。

WordPressの動作要件は、PHP 7.4以上です(推奨は8.3以上)。本記事の出力例にあるPHP 7.2は、この要件を満たしません。そのため、新しく環境を作るときは、標準サポート中の24.04 LTSまたは26.04 LTSをおすすめします。手順の流れは新しいUbuntuでも同じですが、PHPやMySQLのバージョンが違うため、出力の数字は本記事の例と一致しません。

【STEP1】 Ubuntuのバージョンの確認する

まず、作業を行うUbuntuのバージョンを確認しておきましょう。

$cat /etc/issue
Ubuntu 18.04.5 LTS \n \l

【STEP2】 Ubuntuを最新状態にする

パッケージ情報を更新し、システム全体を最新状態にアップデートします。

$sudo apt-get update
$sudo apt-get upgrade

【STEP3】 APTパッケージによる簡易インストールの概要(と注意点)

WordPress、PHP、MySQL、Apacheを一括で導入したい場合、コマンドラインから以下のように実行するのが最も手軽です。

sudo apt update
sudo apt install wordpress php libapache2-mod-php mysql-server php-mysql

ただし、apt コマンドを使ったパッケージ導入には以下の2つの注意点があります。

追加設定が必要になる

apt でインストールされるのは最小限のパッケージのみです。実際にWebサイトとして動作させるには、Apacheの設定ファイル作成やデータベース(MySQL)の初期設定などを手動で行う必要があります(参照:Ubuntu Server公式ドキュメント(英語))。

WordPressのバージョンが最新ではない

Ubuntuのリポジトリから提供されるWordPressは保守版(安定版)であるため、最新の公式リリースより古いバージョンがインストールされます(例:Ubuntu 24.04 LTSでは v6.4.3、26.04 LTSでは v6.7.2。WordPress最新の v7.1 と比べると型古となります)(Ubuntuのパッケージ情報(英語))。


常に最新機能やセキュリティ更新を適用するため、本記事ではapt に頼らず、WordPress公式サイトで配布されている最新版(zip/tar.gz)を使用した手動導入手順を次の章から詳しく解説していきます。

WordPressのインストール手順 (公式サイトの配布ファイルを使う方法)

WordPress公式サイトから直接取得できる配布ファイル(latest-ja.tar.gz)を使用すると、常にその時点の最新版を導入できます。

【STEP1】 php, mySQL, apacheをインストールする

以下のコマンドを実行し、Webサーバー、データベース、PHP本体およびWordPressに必要な拡張モジュールを一括でインストールします。

$sudo apt -y install apache2 mysql-server mysql-client
$sudo apt -y install zip php libapache2-mod-php php-mysql php-gd php-ldap php-pear php-xmlrpc php-snmp

【STEP2】 インストールされるphpのバージョンを確認する

各ミドルウェアが正しくインストールされたか、バージョン情報を確認します。

$php -v
PHP 7.2.24-0ubuntu0.18.04.13 (cli) (built: Jul  6 2022 12:23:22) ( NTS )
Copyright (c) 1997-2018 The PHP Group
Zend Engine v3.2.0, Copyright (c) 1998-2018 Zend Technologies
    with Zend OPcache v7.2.24-0ubuntu0.18.04.13, Copyright (c) mys1999-2018, by Zend Technologies

$ apache2 -v
Server version: Apache/2.4.29 (Ubuntu)
Server built:   2022-06-23T12:51:37

$mysql --version
mysql  Ver 14.14 Distrib 5.7.40, for Linux (x86_64) using  EditLine wrapper
バージョンに関する注意点

古いUbuntu環境(例:Ubuntu 18.04 LTSなど)のデフォルトリポジトリでは、PHP 7.2などの古いバージョンが入り、近年のWordPressが要求する動作要件(PHP 8.3以上)を満たさない場合があります。公式サイトの最新版WordPressを快適に動かすには、必ず要件を満たす新しいバージョンのUbuntu環境をご利用ください。

また、mysql --version の出力にある Ver 14.14 はクライアントツール自身のバージョンであり、実際のMySQL本体のバージョンはその後ろの Distrib 8.0.x などで確認できます。

なお、mysql --versionの出力にあるVer 14.14は、MySQLのクライアントツール自身のバージョンです。MySQL本体のバージョンは、その後ろのDistrib 5.7.40です。

【STEP3】 インストール直後のステータスを確認する

サービスが正常に稼働しているか、現在のステータスを確認します。

$ service mysql status
 * MySQL is stopped.

$service apache2 status
 * apache2 is not running

【STEP4】サービスを起動する。

STEP 3でサービスがすでに起動している環境では、この手順は不要です。停止している場合はそれぞれ起動します。

$ sudo service mysql start
 * Starting MySQL database server mysqld                                                        [ OK ]

$ sudo service apache2 start
 * Starting Apache httpd web server apache2  

【STEP5】 WordPressをダウンロードして展開する

Webドキュメントルート(/var/www/html)へ移動し、公式サイトから最新の日本語版アーカイブをダウンロードして展開します。

$cd /var/www/html 
$sudo wget https://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz
$sudo tar -xzvf latest-ja.tar.gz

アーカイブを展開すると、wordpress という名前のフォルダが自動的に生成されます(公式手順通りの標準的なフォルダ名です)。

【STEP6】展開したフォルダを、blogという名前に変更する

展開したフォルダ名を変更する(任意のディレクトリ構成へ)

ここでは、後から管理しやすいようにフォルダ名を blog に変更し、公開URLのパスを /blog/(例:http://サーバーのアドレス/blog/)にします。

$sudo mv /var/www/html/wordpress /var/www/html/blog
補足:ルートディレクトリに直接配置する場合

blog などのサブフォルダを作らず、http://サーバーのアドレス/ で直接アクセスさせたい場合は、wordpress フォルダの中身をすべて /var/www/html/ 直下に移動してください。以降の解説は、blog フォルダに配置した構成を前提として進めます。

参考:不要になったフォルダの削除方法
作業ミスなどで展開したフォルダを削除しやり直したい場合は、以下のコマンドを実行してください。
sudo rm -r wordpress

MySQLの手続き

WordPressを格納するためのデータベースと専用ユーザーを作成します。公式の手順の詳細は Creating Database for WordPress(英語) をご参照ください。

【STEP1】MySQLへ管理者としてログインする

ターミナルから root ユーザーとしてMySQLにログインします(XXXXXXX の部分は設定したrootパスワードに書き換えてください)。

$ sudo mysql -u root -pXXXXXXX

【STEP2】「wordpress」というdatabaseを作成します。

データベース名を wordpress として作成します。この際、絵文字や特殊文字なども正しく保存できるように、文字コードには utf8 を指定するのが現在の推奨です。

mysql> create database wordpress character set utf8;

【STEP3】 WordPress専用のユーザーを作成し、権限を付与する

データベースにアクセスするための専用ユーザーを作成し、作成したデータベースに対するすべての権限を与えます。

mysql> create user 'wpuser'@'localhost' identified by 'password';
mysql> grant all privileges on wordpress.* to 'wpuser'@'localhost';
mysql> flush privileges;

注意点とセキュリティのポイント

‘wpuser’ や ‘password’ は任意のユーザー名・パスワードに変更してください(特にパスワードは推測されにくい十分な強度を持つ文字列を設定します)。

ここで決めたデータベース名(wordpress)、ユーザー名(wpuser)、パスワードは、後ほどブラウザで行うWordPressの初期設定画面で必要になります。

【STEP4】MySQLからログアウトする

設定が完了したら、MySQLのプロンプトを抜けます。

mysql> Exit

WordPress公式の手順は、Creating Database for WordPress(英語)にあります。データベース作成をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

アクセス権の変更とApacheの設定

次に、WordPressが画像のアップロードや自動更新などを正常に行えるよう、ディレクトリの所有者権限を変更し、Webサーバーに必要なモジュールを有効化します。

【STEP1】WordPressフォルダの所有者を変更する

WordPressを配置した blog フォルダの所有者を、Apacheの実行ユーザーである www-data に変更します。

$ sudo chown -R www-data /var/www/html/blog

(※ -R オプションにより、フォルダ内のすべてのファイルとサブフォルダに権限が適用されます。グループ指定を含めた www-data:www-data が一般的な推奨設定です)

【STEP2】 Apacheの rewrite モジュールを有効化する

WordPressでパーマリンク(記事ごとのURL構造)の設定や、カスタム転送ルールを利用する際に必要となる mod_rewrite モジュールを有効にします(これは後ほど作成する .htaccess ファイルの動作に必要な機能です)。

$ sudo a2enmod rewrite
$ sudo service apache2 restart

【STEP3】Apacheを再起動して設定を反映する

モジュールの有効化を反映させるため、Apache サービスを再起動します。

$ sudo systemctl restart apache2

(※現代のUbuntu環境では service コマンドの代わりに systemctl コマンドを使用するのが一般的です)

ブラウザでWordPressの初期設定をする

ブラウザで、次のURLにアクセスします。

  • blogフォルダに置いた場合:http://サーバーのIPアドレス/blog/wp-admin/install.php
  • /var/www/html直下に置いた場合:http://サーバーのIPアドレス/wp-admin/install.php

同じパソコンで試している場合は、サーバーのIPアドレスの代わりに「localhost」と入力します。

設定ファイル(wp-config.php)が無い場合は、WordPressが作成を案内します。画面に従って進めると、設定が完了します。wp-config.phpを自動で作成できないと表示されたときは、画面に出る内容を、WordPressのフォルダの中にwp-config.phpとして自分で保存します。

「さあ、始めましょう!」をクリックします。

次にデータベース名、ユーザー名、パスワード、データベースのホスト名、テーブル接頭辞を打ち込んで、送信ボタンを押します。データベース名・ユーザー名・パスワードは、「MySQLの手続き」で作成したものです。データベースのホスト名は、通常は「localhost」です。

もしここまでで、databaseが作成されていなかったり、データベース名が間違っていると以下のような画面に移行します。

MySQL上でdatabase名をもう一度確認して、「もう一度お試しください」のボタンを押してください。データベースに接続できないときは、データベース名・ユーザー名・パスワードが「MySQLの手続き」で作ったものと一致しているか、ユーザーにデータベースの権限を与えたか、MySQLが起動しているかを確認します。

ここで、アクセス権の変更をしていないと、以下のようなエラーが出ます。

以上で問題がなければ、以下の画面になります。「インストール実行」のボタンを押して、WordPressをインストールしてください。

サイトのタイトルは後で変えられます。

ここで入力するユーザー名とパスワードは、WordPressの管理画面にログインするためのアカウントです。MySQLのユーザーとは別のものなので、同じにする必要はありません。

以下のように表示されていれば成功です。

ログインボタンを押して、実際にWordPressにログインしてみてください。

.htaccessを設置する

最後に、WordPressをインストールしたフォルダ(本記事ではblogフォルダ)の中に、.htaccessという名前のファイルを作り、以下を記述して保存します。

このファイルは、見やすいURL(パーマリンク)を使うために、WordPressが使うものです。WordPress公式のドキュメントでも、WordPressがこのファイルを書き換えて、パーマリンクを扱えるようにすると説明されています(Apache HTTPD / .htaccess(英語))。.htaccessの内容が反映されないときは、Apacheの設定(AllowOverride)を確認してください。

<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
</IfModule>

公開前にHTTPSを設定する

WordPress公式の動作要件では、HTTPSはすべてのインストールで必須とされています(WordPress公式の動作要件(英語))。ここまでの手順は、暗号化されていないHTTPで動作を確認するところまでです。インターネットに公開するサイトでは、HTTPSを設定してください。設定方法は、WordPress公式のHTTPSの解説(英語)を参照してください。

Ubuntu以外のLinuxで試すときの読み替え

本記事のコマンドはUbuntu(Debian系)のものです。MIRACLE LINUXなどのRHEL系では、次のように読み替えます。

項目Ubuntu(Debian系)MIRACLE LINUX(RHEL系)
パッケージ管理aptdnf
Apacheのサービス名apache2httpd
Apacheの実行ユーザー(chownの対象)www-dataapache
Apacheの設定ファイル/etc/apache2/以下/etc/httpd/conf/httpd.conf
再起動のコマンドsystemctl restart apache2systemctl restart httpd

Linux Mintなど、Ubuntuと同じDebian系のLinuxは、本記事のapt手順を基本としてください。パッケージ名や設定ファイルの場所はディストリビューションごとに異なるため、詳しくは各公式ドキュメントで確認してください。MIRACLE LINUXの手順は、MIRACLE LINUXにWordPressを導入しよう(2022年9月公開、WordPress 6.0.2時点)にあります。

まとめ

本記事のまとめ

WordPressのインストール時間はほぼ20分程度で、Linux初心者でも難なくこなせる難易度です。

  • aptで入れる簡易な方法と、公式サイトの配布ファイルを使う方法があり、aptで入る版は最新版とは限りません。
  • 配布ファイルの場合は、データベースとWordPress用ユーザーを作り、フォルダのアクセス権を「www-data」にしてから、ブラウザで初期設定をします。
  • 新しく環境を作るときは、標準サポート中のUbuntu 24.04 LTSまたは26.04 LTSを選んでください。

インストールが終わったら、ログインして動作を確認してください。

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