ApacheでWordPressを動かすには、Webサーバー(Apache)に加えて、アプリケーションサーバー(PHP)とデータベースサーバー(MySQL)が必要です。本記事では、Ubuntuにこの3つをインストールする手順、設定変更後の再起動コマンド、WordPressに必要なmod_rewrite、WordPress公式サイトが示す推奨環境(2026年10月時点)を解説します。
管理人本記事の読者層は以下の方を想定しています。
- ApacheでWordPressを動かすために、必要なサーバーの構成を知りたい方
- Apache、MySQL、PHPの連携方法を知りたい方
- UbuntuでApache2やMySQLを再起動するコマンドを知りたい方
WordPress構築に必要なサーバー(Apache・PHP・MySQL)
結論から言うと、ApacheでWordPressを動かすには、Apacheのほかに、PHPと、MySQL(またはMariaDB)が必要です。
WebアプリケーションであるWordPress構築には、少なくとも次の3つのサーバー、「Webサーバー」、「アプリケーションサーバー」、「データベースサーバー」の立ち上げが必要です。
WordPress構築に必須のサーバー構成
- Webサーバー:Apache、Nginx(WordPress公式が推奨)
- アプリケーションサーバー:PHP(WordPressはPHPで動作します)
- データベースサーバー:MySQL、MariaDB(WordPress公式の要件)
一般的なWebアプリケーションでは、Webサーバーにはほかに IIS、アプリケーションサーバーには Ruby、Perl、Java、Python、データベースサーバーには PostgreSQL、SQLite なども使われます。ただし、WordPress公式が前提としているのは、PHPと、MySQLまたはMariaDBです。
WordPress.orgの要件ページが示す推奨環境は次のとおりです(2026年10月13日確認)。
| 項目 | 公式の推奨 | 動作はするが非推奨(EOL) |
|---|---|---|
| PHP | 8.3以上 | 7.4以上 |
| データベース | MariaDB 10.11以上、またはMySQL 8.0以上 | MySQL 5.5.5以上 |
| Webサーバー | ApacheまたはNginx(mod_rewriteが使えること) | - |
| HTTPS | 必須 | - |
PHP 7.4以上やMySQL 5.5.5以上でも動作はしますが、公式のサポートが終了しており、セキュリティ上のリスクがあるため、アップグレードが推奨されています。OSについては、要件ページに特定の指定はなく、PHPとMySQLが動くサーバーであれば使えるとされています。
また、MySQL 8.0系は、OracleのMySQL 8.0リリースノートで、2026年4月にサポートが終了したと案内されています。Oracleは、MySQL 8.4 LTSまたはInnovationリリースへのアップグレードを案内しています。
今回は、WordPress公式がWebサーバーとして推奨するApacheを使い、「Apache」+「PHP」+「MySQL」の構成で、WordPressを動かすための土台となるサーバーを立ち上げます。
本記事では、以下の環境でApache、MySQL、PHPをインストールしました。
- Ubuntu 18.04/20.04/22.04/24.04/26.04 LTS
- 2026年10月時点で、18.04 LTSは標準サポートが2023年5月に終了しています(Ubuntuのリリースサイクル)。新しく構築するなら、PHP 8.3が標準で入るUbuntu 24.04 LTS以降が目安です。
Apacheのインストールから環境構築
Apache HTTP Serverは、Apache Software Foundationのプロジェクトで開発されているオープンソースのWebサーバーで、Apache License 2.0で公開されており、無料で利用できます。
apache2のインストール方法
Apache2のインストール方法は以下のコマンドを入力することで立ち上がります。
$ sudo apt-get install apache2これでapache2のインストールが完了しました。インストールしたバージョンは、次のコマンドで確認できます。
$ apache2 -v起動しているかどうかは、次のコマンドで確認できます。「active (running)」と表示されていれば、起動中です。
$ sudo systemctl status apache2詳しいApacheの構築方法は以下のリンクをご参照ください。


Apacheの設定変更
Apache2(2.4系)やMySQLの設定を変更したときは、サービスを再起動して設定を反映させる必要があります。以下が使用するコマンドです。
Apacheの設定ファイル(/etc/apache2/apache2.conf)や、php.ini(ApacheでPHPを動かす場合は /etc/php/(PHPのバージョン)/apache2/php.ini)などを書き換えた際に、設定を反映させるために使います。
sudo /etc/init.d/apache2 restart現在のUbuntuでは、サービスの操作にsystemctlを使うのが一般的です。同じ操作は次のように書けます。
sudo systemctl restart apache2更に、補足として、覚えておいた方が良いコマンドを列挙しておきます。
/etc/init.d/apache2 stop 停止
/etc/init.d/apache2 start 起動
/etc/init.d/apache2 restart 再起動
/etc/init.d/apache2 reload 設定ファイルの再読み込み
/etc/init.d/apache2 force-reload 強制reload?(※reloadとの違い不明)WordPressに必要なmod_rewriteの確認
WordPressの要件では、Apacheを使う場合、mod_rewriteモジュールが使えることが条件になっています(前述の表を参照)。有効になっているかは、次のコマンドで確認できます。
$ apache2ctl -M | grep rewrite「rewrite_module」と表示されれば、有効です。表示されない場合は、次のコマンドで有効にして、Apacheを再起動します。
$ sudo a2enmod rewrite
$ sudo systemctl restart apache2MySQLのインストールから環境構築
MySQLのインストール方法
MySQLのインストールは、以下のコマンドでできます。
$ sudo apt update
$ sudo apt install mysql-server
$ sudo mysql_secure_installationインストールしたバージョンは、次のコマンドで確認できます。標準のaptで入るMySQLのバージョンは、Ubuntuのリリースによって異なります。
$ mysql --version詳しいMySQLの構築は以下のリンクをご参照ください。


MySQLの設定変更
MySQLの場合のStart, Stop, restartのコマンド
$ sudo /etc/init.d/mysql start ←起動
$ sudo /etc/init.d/mysql stop ←停止
$ sudo /etc/init.d/mysql restart ←再起動systemctlでは次のように書けます。
$ sudo systemctl start mysql
$ sudo systemctl stop mysql
$ sudo systemctl restart mysqlPHPのインストールから環境構築
phpのインストール方法
旧版では、必要なPHPを7.4以上と書いていましたが、2026年10月時点のWordPress公式サイトでは、PHP 8.3以上が推奨とされています(前述の表を参照)。標準のaptで入るPHPは、Ubuntu 24.04 LTSではPHP 8.3、26.04 LTSではPHP 8.5です。
以下のコマンドを入力することでphpのインストールが可能です。
$ sudo apt install php libapache2-mod-phpこのコマンドで入るlibapache2-mod-phpは、ApacheでPHPを動かすためのモジュールです。インストールしたバージョンは、次のコマンドで確認できます。
$ php -v必要な環境設定は以下の通りです。


後で、WordPressもインストール予定であれば以下のコマンドも実行しておくと便利です。php-mysqlは、PHPからMySQLに接続するための拡張です。
$ sudo apt install php-fpm php-common php-mbstring php-xmlrpc php-gd php-xml php-mysql php-cli php-zip php-curl php-imagickまとめ
WordPressを立ち上げるためには
- 「Webサーバー」、「アプリケーションサーバー」、「データベースサーバー」の3つが必要。
- Webサーバーには「Apache」、アプリケーションサーバーには「PHP」、データベースサーバーには「MySQL」を使う。
- 2026年10月時点のWordPress公式の推奨は、PHP 8.3以上、MariaDB 10.11以上またはMySQL 8.0以上。
サーバーの土台ができたら、次はWordPress本体の設置に進みます。
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