ドメインの正規化とは?「www」と「非www」の違いによるメリットとデメリット

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概要

WEBサイトのURLの前に「www」がある場合とない場合があることにお気づきでしょうか。ここではwwwが「ある」と「なし」のメリットとディメリットをそれぞれ解説し、どちらかを選ぶ「正規化」という手続きについて説明します。

本記事の読者層

ドメインの正規化を知りたい方

SEO対策とドメインの関係を知りたい方

目次

URLとは?

例えば、ブラウザに記載されるURL「www.domain.com」には3つのキーワードからできています。それぞれ「www」と「domain」と「com」です。この意味について以下に解説致します。

www部分

WWWとはWorld Wide Web (W3とも呼ばれています)の頭文字です。ChromeやFirefox, safariなどブラウザーのアドレスバーに最初に入力される文字です。これは昔ドメイン名のウェブサイトを示していました。古くは、英国のコンピューター科学者 ティム・バーナーズ=リー卿が1989年にこのワールドワイドウェブを発明したと言われています。彼はMITで教授を務める英国のエンジニア兼コンピューター科学者でした。

インターネットが最初に誕生したとき、ウェブサイトの URL は www で始まりましたが、これは別のサブドメインに過ぎませんでした。オンラインで Web サイトを検索するときに、Web サイト名を www なしで入力するようになりました。このため、最近ではwwwなしのドメインを持たせるようになって来ています。

comの部分

トップレベルドメイン(TLD)と呼ばれています。現在最も権威あるアドレスはcomです。同様な権威があるアドレスとしてnetも有名です。

Domainの部分

こちらは任意に選べます。厳密にドメイン名とは、「domain.com」の部分です。短い名前や意味のある英単語であれば人気が高いです。

ドメイン名「domain.com」に「www」をつけた「www.domain.com」はホスト名とも呼ばれます。

こちらの理由に興味をお持ちの方は、以下の記事をご参照ください。

URL最後にスラッシュ「/」があるかないか

ドメインの最後にスラッシュがあるかないか、すなわち「www.domain.com」と「www.domain.com/」に違いがあるかないかですが、こちらはドメイン名の後に付くスラッシュには全く違いがありません。一方で、ドメイン上のサブディレクトリ「file/」とファイル名「file」を示す「www.domain.com/file/」と「www.domain.com/file」は区別して扱われます。

WWWがついているメリットとディメリット

「www」ドメイン

ドメイン名には「www.」で始まるものとそうでないものがあることはよく知られています。しかし、両者の違いは何なのか疑問に思っていませんか?

wwwドメイン(「www.ドメイン名.com」)のメリット

wwwありは、 [www.ドメイン名.com]は「ドメイン名.com」のサブドメイン名です。

①複数のサブドメインに関連づけを行うことが出来ます。

WWWがあると、ルートドメインのCNAMEを持てるため、コンテンツ配信ネットワーク (CDN) を使用する場合、wwwをつけておいた方が良い。

③DNSに柔軟性があり、複数のサブドメインを使用するときにクッキーを制限する機能などに役立つホスト名として機能します。

④若干SEO的に有利。

wwwドメイン(「www.ドメイン名.com」)のデメリット

Web サイトを検索するときにほとんどの人がわざわざ www を入力しないため、最終的には www ドメインが時代遅れになる可能性があることです

ネイキッドドメイン(「ドメイン名.com」)のメリット

wwwなしは、ドメイン名]です。

①非WWWドメインはネイキッドドメインとも呼ばれており、技術的な利点はありません。

②名前は短い方が良いという方におすすめです。

ネイキッドドメイン(「ドメイン名.com」)のディメリット

①ネイキッドドメインの場合は、クッキーによる制限はできません。

wwwと非wwwwの違いは「クッキーによる制限の可否」以外の違いはほとんどありません。

クッキーによる制限

www.abc.com ドメインを持っているとしましょう。Cookie を設定すると、すべてのサブドメインに渡されます。したがって、サブドメイン x.www.abc.com と y.www.abc.com がある場合、Cookie はそれらにも渡されます。

クッキーとは

Cookie(クッキー)はWebサイトへのアクセスを行なった際に、サイト側が同じ人が再訪してきたときにわかるように、訪問者のデバイスに残していくデータのことです。

www を使用するもう 1 つの利点は、DNS に関しては www サブドメインの方がはるかに柔軟であることです。そのため、コンテンツ配信ネットワーク (CDN) をより簡単に使用できます。

2つのドメインを登録する方法

www.domain.com は domain.com のサブドメインであることはお伝えいたしました。この2つを登録する方法として、ドメインサービス側で、ルート ドメイン (つまり、domain.com) には常に A レコードを設定し、サブドメインには CNAME を設定すれば問題ありません。但し、その逆は行わないでください。

ドメインの正規化のメリットとディメリット

だた、二つのドメインを持つと以下のようにディメリットがあります。

googleの検索エンジンは、「www」と「非www」の二つを完全に別々のサイトとして認識します。両方を使用していると2重URLがWEB上に存在することになり、SEO的には不利に働きます。このため、どちらかを削除してURLを統一することをお勧めします。

2つのドメインが登録されている場合に、例えば「www」を残すようにする場合、以下のようにブログをインストールしているディレクトリ内の「.htaccess」に以下のように記載します。すると、google検索エンジンは「www」ありの場合だけを認識してくれるようになります。

#wwwがありの場合
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^domain.com [NC]
RewriteRule ^(.*)$ http://www.domain.com/$1 [L,R=301]

このように2つのドメインを統一することをドメインの正規化と呼んでいます。この正規化手続きによりSEO対策に効果があるというメリットがあります。

詳しくは下記の記事を参照下さい。

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まとめ

本記事のポイント

✔ 「www」と「非www」の違いは「クッキーによる制限の可否」以外の違いはほとんどありません。

✔ 「www」と「非www」の両方を利用している場合は、SEO的には不利に働くため、統一することをお勧めします。

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