本記事では、WordPressを利用しているブログユーザー向けに、ドメインサーバーの引っ越し方法について詳しく解説します。特に、旧ドメインから新しいドメインへ移設する簡単な方法と、旧サーバーから「ConoHa Wing」サーバーへのWordPress環境ごとの移設手順を紹介します。ConoHa Wingは国内最速のレンタルサーバーであり、ブログやホームページ運営に特化したサービスが豊富に揃っているため、多くのユーザーにとって最適な選択肢です。
本記事の読者層は以下の方を想定しています。
- WordPressを利用してブログやWebサイトを運営している方
- Webサイトのサーバー移行を行おうとしている初心者から中級者レベルのユーザー
- 効率的に作業を進めたいと考える個人ブロガーや小規模ビジネスの運営者
ConoHa Wingを選ぶ理由
「ConoHa Wing」は国内でも特に高速なレンタルサーバーとして知られており、ブログやホームページ運営に必要な機能が充実しています。以下の特徴が特に魅力的です。
- 高速通信: 国内最速クラスの通信速度で、SEOにも効果的。
- 簡単設定: 初心者でも簡単にサーバー設定が可能なインターフェース。
- 豊富なサポート: 24時間対応のサポート体制と多数のサポート記事。
ドメイン移設の準備
WordPressブログを別のサーバーから「ConoHa Wing」へ移設する際の設定手順を解説します。今回は「ConoHa Wing」のベーシックプラン(SSD 300GB)を利用し、新しいドメインはお名前.comで取得することを前提とします。利用するWordPressのバージョンは最新の6.3とし、具体的な設定手順を以下に示します。
新ドメインの取得
まず、新しいドメイン名をお名前.comなどのドメイン取得サービスで取得します。ドメイン名を選ぶ際には、SEOの観点から以下のポイントに注意すると効果的です。
- シンプルで覚えやすい名前にする
- ブログ内容に関連するキーワードを含める
- 長すぎず短すぎない名前にする(15文字以内が目安)
「ConoHa Wing」でのサーバー設定とWordPressインストール
次に、「ConoHa Wing」でサーバーを取得し、WordPressの初期設定を行います。以下の手順で設定を進めます。
- 「ConoHa Wing」にログインし、サーバーのセットアップを行います。
- 「サイト作成」メニューからWordPressの自動インストールを選択します。
- 新ドメインを紐付け、WordPressの基本情報(サイト名、ユーザー名、パスワード)を設定します。
最新のインストールガイドや設定方法は「ConoHa Wing」の公式サイトに詳細が掲載されていますので、参考にしてください。
WordPressサイトの移行方法
次に、旧サーバーから新サーバーへのWordPress移行手順を説明します。移行には、WordPressプラグイン「All in One Migration」を使用します。このプラグインは、WordPressのデータ(記事、テーマ、プラグイン、設定など)を一括でバックアップし、新サーバーへ簡単に移行することができます。
以下の記事で「ConoHa」のWordPressの初期設定の方法を解説していますのでご参照ください。
旧サーバーでのバックアップ作成
まず、旧サーバーに「All in One Migration」をインストールし、以下の手順でバックアップを作成します。
- プラグインを有効化し、「エクスポート」メニューを開きます。
- 「ファイル」としてエクスポートを選択し、WordPressの全データをバックアップファイルとして保存します。
新サーバーでのデータインポート
次に、新サーバー側で同じプラグインをインストールし、以下の手順でバックアップファイルをインポートします。
- 「インポート」メニューを開き、バックアップファイルをドラッグ&ドロップでアップロードします。
- インポートが完了したら、同じデザインとコンテンツのサイトが新サーバー上に再現されます。
.htaccessファイルの設定
ConoHa WingでのWordPress移行後、404エラーが表示される場合は、「.htaccess」ファイルの設定が必要です。ConoHa WingのWordPressルートディレクトリにある「.htaccess」ファイルを開き、以下のコードを追加することで、多くのエラーが解消されます。
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
</IfModule>
過去のドメインから現在のドメインへSEO評価を引き継ぐ
移行後の注意点とドメインパワーの維持
新しいドメインへの移行後、旧ドメインをしばらくの間(2週間から1ヶ月程度)は保持しておくことが推奨されます。これは、旧ドメインのSEO評価(ドメインパワー)を新ドメインに完全に引き継ぐために必要です。ドメインパワーの引き継ぎには時間がかかるため、リダイレクト設定後もアクセス解析を行い、トラフィックの移行状況を確認します。
具体的な方法
「301リダイレクト」とは、Webサイトを移転した際に、古いURLから新しいURLに自動的に転送するための設定です。この設定を行うと、HTTPステータスコード「301 Moved Permanently」が返され、ユーザーや検索エンジンが新しいURLにアクセスするようになります。この仕組みにより、過去のドメインから現在のドメインへSEO評価やトラフィックを引き継ぐことができ、検索エンジンからの評価が維持されます。Webサイトを移転する際には、SEO効果を保つために「301リダイレクト」の設定が非常に重要です。
旧URL(https://www.domainA.com/)から新URL(https://www.domainB.com/)へ転送する場合、以下のコードを「.htaccess」ファイルに追加します。
【記述例】
https://www.domainA.com/ から https://www.domainB.com/ にリダイレクト
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.domainA\.com$
RewriteRule ^(.*)$ https://www.domainB.com/$1 [R=301,L]
引っ越し最短方法:サーバー処理の手順
WordPressサイトの引っ越しは、「All in One Migration」というプラグインを使うことで簡単に行うことができます。このプラグインは、記事、テーマ、プラグイン、設定などを含めたWordPress全体のデータを丸ごとバックアップし、新しいサーバーに移行するのに便利です。
引っ越し前のサーバーでの作業
まず、旧サーバーにアクセスし、WordPressのダッシュボードから「All in One Migration」をインストールします。以下の手順でバックアップを作成します。
- プラグインをインストールして有効化します。
- 「All in One Migration」のメニューから「エクスポート」を選択します。
- 「ファイル」としてエクスポートし、WordPressの全データをバックアップファイルとして保存します。このファイルには、記事、テーマ、プラグイン、メディア、設定など、サイト全体のデータが含まれます。
引っ越し先のサーバーでの作業
次に、新しいサーバー(引っ越し先)にWordPressをインストールし、「All in One Migration」を再びインストールします。以下の手順で、旧サーバーからエクスポートしたバックアップファイルをインポートします。
- 新しいサーバーのWordPressダッシュボードにアクセスし、「All in One Migration」をインストールして有効化します。
- プラグインメニューから「インポート」を選択し、バックアップファイルをドラッグ&ドロップでアップロードします。
- アップロードが完了すると、サイト全体のデータが新しいサーバーに反映され、まったく同じ内容のホームページが再現されます。
この手順により、WordPressサイトの内容をほぼ瞬時に移行することが可能です。
まとめ
本記事では、WordPressブログのドメイン移設方法について解説しました。以下のポイントを押さえておけば、スムーズに移行が完了します。
- 新ドメインと新サーバーの準備
- 「All in One Migration」でのデータバックアップと移行
- 301リダイレクト設定でのSEO対策
ConoHa Wingの高速サーバーを活用して、より快適なブログ運営を目指しましょう。
次回の記事をご期待下さい。どうぞよろしくお願いいたします。
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