本記事では、「シェル」の中の一つで最も汎用的に利用されているBashの使い方を紹介します。
Bashとは?
Bashとは、Linux等で使われている「シェル」と呼ばれるコマンドインタププリンタの1つです。このシェルというインターフェイスを利用して人は「オペレーティングシステム (OS)」と対話することができるようになります。
例えば、OSに何かして貰いたいときには、人間が使う言語として考案された「コマンド」をこの「シェル」上で入力し、コンピューター言語と呼ばれる「マシン語」へ変換し実行してくれます。「シェル」はコンピューターと人間を橋渡ししてくれる大事なコミュニケーションツールです。
シェルの種類
シェルには、さまざまな種類があります。シェルによって使える機能はコマンドに違いがあることを覚えておきましょう。
なかでも、最初に誕生した「シェル」が「Boure Shell」と呼ばれるものです。これを拡張したものが今回紹介する「Bash」(バッシュ)と呼ばれるものになります。Linux系のOSでは標準セルとして組み込まれており、幅広いLinux系でも標準シェルとして利用されています。
その他のシェルとして、コマンド体系別に、Bourne系では「sh」、「ksh」、「bash」、「zsh」、Cシェル系では「csh」、「tsh」、「zsh」があります。
中でも「zsh」は汎用性があり様々なサポート機能が充実していることから多くのユーザーから高い支持が得られています。
更に「zsh」の詳しい使い方は以下の記事をご参照ください。
Linuxコマンド
Linuxのコマンドプロンプトを立ち上げます。Terminalアプリなどの「端末」アプリを起動するだけで大丈夫です。
例えば、Ubuntuであれば「Ctrl+Alt+T」を押すと、terminal「端末」アプリが起動できます。
初期状態の場合は、ユーザーはホームディレクトリにおり、ホームディレクトリを表す「~」(チルダ)が表示されます。
試しに以下、日付を確認するために「date」コマンドを入力してみます。
(日本標準時の場合)
% date
2023年 4月 13日 木曜日 08:47:02 JST
(世界標準時の場合)
% date -u
2023年 4月 12日 水曜日 23:47:22 UTC
シェルスクリプト
「シェルスクリプト」とは、「コマンド」の組み合わせを「シェル」を通して読み込ませることで複数のコマンドを一度に実行してしまうという便利な機能です。
このプログラムの書き方を知っていれば、記載したコマンドを順次順番に実行することができるため、
①定期的に自動処理を行いたい場合
②一括処理をおこないたい場合
にとても便利な機能です。
またサーバー管理においてbashを使ったバッチ処理を行うこともできます。
詳細は以下の記事をご参照ください。
どこで利用出来るか?
Windows10でもmacOSでも利用出来ます。Linux系であればUbuntuなどでも利用が可能です。
Windowsで利用したい場合は、「Windows subsytem for Linux」をインストールすることでbashをwindows上で利用出来ます。
詳細は以下のリンクをご参照下さい。
シェルコマンド
Ubuntu環境でシェルコマンドを実行する方法を以下で示します。
すでにbashがインストールされている環境であれば、コマンドラインから「bash」と入力してみてください。
(今回の場合はzshが既に構築済みのカーネルから、Bshを利用したい場合)
% bash
~ $
するとプロンプトが「$」マークへと変わります。
様々なシェルコマンド
どのシェルをしているかの確認
どのシェルを利用しているかを確認するためには以下のコマンドを入力します。
$ echo $SHELL
/bin/sh
bashを利用していれば、「/usr/bin/bash」と表示されます。
zshを利用していれば、「/usr/bin/zsh」と表示されます。
計算機の方法
どうようにシェルで計算もすることができます。
//足し算
$ echo $((1+1))
2
//引き算
$ echo $((77-11))
66
//かけ算
$ echo $((21*5))
105
//割り算
$ echo $((21/5))
4
//割ったあまりを計算する
$ echo $((21%5))
1
これもかなり便利なものですので是非利用してみて下さい。
このような四則演算は以下のechoコマンド以外にもbcコマンドでも利用できます。
詳細は以下の記事をご参照ください。
まとめ
本記事ではBashについて解説しました。
✔ Bashを利用することで、計算やコマンド、さらにバッチ処理などさまざまなことができるようになります。
コメント