本記事では、Bashのシェルスクリプトの使い方の基礎を紹介します。
本記事の読者層は以下の方を想定しています。
- Bashの基本的な使い方をご存じない方
シェルスクリプト
「シェルスクリプト」とは、「コマンド」の組み合わせを「シェル」を通して読み込ませることで複数のコマンドを一度に実行してしまうという便利な機能です。
このプログラム方法をしっていれば、記載したコマンドを順次順番に実行することができるため、①定期的に自動処理を行いたい場合や、②一括処理をおこないたい場合にとても便利な機能です。
シェルスクリプトの詳細は以下の記事で解説しています。
どこで利用出来るか?
Windows10でもmacOSでも利用出来ます。Linux系であればUbuntuなどでも利用が可能です。
Windowsで利用したい場合は、「Windows subsytem for Linux」をインストールすることでbashをwindows上で利用出来ます。
詳細は以下のリンクをご参照下さい。
シェルコマンド
Ubuntu環境でシェルコマンドを実行する方法を以下で示します。
すでにbashがインストールされている環境であれば、コマンドラインから「bash」と入力してみてください。
(今回の場合はzshが既に構築済みのカーネルから、Bshを利用したい場合)
% bash
~ $
するとプロンプトが「$」マークへと変わります。
繰り返し処理1: if then
繰り返し処理1-1ースクリプト解説
シェルを利用し繰り返しコマンドを入力する方法は以下の通りです。
if [条件式]; then
処理
fi
繰り返し処理1-2ースクリプト解説
if [条件式]; then
処理1
else
処理2
fi
繰り返し処理1-3ースクリプト解説
if [条件式1]; then
処理1
elif [条件式2]; then
処理2
else
処理3
fi
例題1:ファイルの存在を確認するためのスクリプト
「text」ファイルをworkフォルダの中に入れておいて、以下のスクリプトを動かしてみます。
#!/bin/bash
#==============================
# bash01.sh
#
#ファイルが存在するか確認
#==============================
if [-e ./work/test]; then
echo "test is exist"
else
echo "test is not exist"
fi
exit
ここで条件式に書かれて「-e 」は存在確認を行うためのものです。
これの実行するためには、コマンドプロンプト上で以下にタイプ致します。
$ ./bash01.sh
test is exit
となれば成功です。
繰り返し処理2: while
繰り返し処理2-1ースクリプト解説
シェルを利用し繰り返しコマンドを入力する方法は以下の通りです。
a=0
while [$a -ne 10]
do
書式
done
次に繰り返し処理としてwhileを利用した書式を紹介します。
例題2:カウントするためのスクリプト
#!/bin/bash
#==============================
# bash02.sh
#
#カウント処理
#==============================
#!/bin/sh
a=0
while [$a -ne 10]
do
a= expr $a+1
echo "count ${a} "
done
「-ne」はnot equalということで、変数aが10に一致しない状態であれば処理を継続するコマンドになります。
これを実際に実行すると、以下のようになります。
$ ./bash02.sh
count 1
count 2
count 3
count 4
count 5
count 6
count 7
count 8
count 9
count 10
繰り返し処理3: until
繰り返し処理3-1ースクリプト解説
シェルを利用し繰り返しコマンドを入力する方法は以下の通りです。ここでは、while部分をuntilにして書き換えたモノを示します。
a=0
until [$a -ne 10]
do
書式
done
例題3:カウントするためのスクリプト
#!/bin/bash
#==============================
# bash03.sh
#
#カウント処理
#==============================
#!/bin/sh
a=0
until [$a -ne 10]
do
a= expr $a+1
echo "count ${a} "
done
これを実際に実行すると、以下のようになります。
$ ./bash03.sh
count 1
count 2
count 3
count 4
count 5
count 6
count 7
count 8
count 9
count 10
まとめ
Bashを利用した以下のような「条件式のスクリプト」と「繰り返しスクリプト」を学びました。
- ①if[条件式];then
- ②while
- ③until
次回の記事をご期待下さい。どうぞよろしくお願いいたします。
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