ハードディスクが壊れたときの復旧・対処方法

2024年2月14日2024年3月10日

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概要

本記事では「不慮の事故」によってハードディクスやSDDが壊れた場合、どのように復旧・対処したら良いかについての手順を解説します。個人で対応できること、対応できないことの判断ならびに、対応できるものに関してはその復旧方法を紹介します。

この記事の読者層

HDD/SDDを復旧したい方

HDD/SDDが壊れた方

HDD/SDDが壊れた場合、最初に何をしなければいけないのか？
HDD/SDDが壊れた場合、「自分で出来ること」と「自分ではできないこと」の判断基準はなにか？

本書の最後まで読むことで、分かるようになります。

HDD/SSDが壊れる背景

HDDが壊れる背景

HDDを構成する部品の多くの複雑な機構になっており、使用時間や環境により多かれ少なかれ壊れます。使用容量にもよりますが、読み書きの激しい環境下では半年ほど、保持目的で24時間365日の通常運転であっても、3-5年ほどで寿命を迎えてしまいます。

データを未来に伝えることはある意味「投資」であり、HDDを購入する「投資」をして始めて、未来へ情報を伝えられると思うと「情報を保持」ということに自体に投資価値を見出せます。データ保持とはファイナンス的な考えなんですね。

さてHDDを長い間使うと「壊れる」ことはお伝えしましたが、その原因は以下の２つに分けられます。

①HDDの物理障害

②HDDの論理障害

①HDDの物理障害とは、HDDのハード側に障害が発生します。長期間利用していると内部部品のどこかに不具合が発生し読み取りエラーを起こしてしまうことを総称します。この状況が一度発生してしまうと、自力での回復が困難な場合が多いです。

②HDDの論理障害とは、主に人的ミスによる原因で発生する障害です。たとえば、パソコン側の操作ミスにより、「間違ってデータをゴミ箱で消してしまった。」場合、「間違ってHDDをフォーマットしてしまった。」場合、「間違って上書きしてしまった」場合などが該当します。この場合の多くは、HDDディスク内に情報がまだ残っており、市販の無料・有料ソフトで自力回復できる余地が残っています。

つぎにより詳細についてHDDの構造を踏まえ解説します。

SSDが壊れる背景

SSDは「Solid State Disk」と呼ばれHDDと比べてディスクやヘッダと呼ばれる回転機構や駆動機構がないため壊れにくく振動に強いため、移動時のスマートフォンやモバイルパソコンなどのデバイスに使われています。

一方で、HDDと同様、長い間使われていると以下の２つの理由で壊れます。

①SSDの物理障害

②SSDの論理障害

①SSDの物理障害には、HDDと比べて耐久力があります。このため、環境障害でほとんど壊れることはありません。だからこそ、過酷な環境下で利用する場合に壊れることが多いことも事実です。SSDは衝撃には強いといっても電子機器なので、電子機器特有の障害が発生します。水没・電気的なショート・過度な衝撃などで物理障害が発生します。また長い時間利用し半導体の経年劣化により壊れることもあります。どちらのケースでもその深刻度はHDDの比ではありません。SSDのほとんどが半導体デバイスであり一度壊れると、専門の復旧業者でも断られることがあるからです。

②SSDの論理障害には、HDDの場合と同様で、市販ソフト等で修復できることがあります。

次により詳細に論理障害と物理障害の原因について述べていきます。

HDDの論理障害

環境

HDD（ハードディスクドライブ）の論理障害は、物理的な損傷ではなく、主にファイルシステムやソフトウェアの問題に起因するものです。以下は、一般的な論理障害のいくつかです：

ファイルシステムの破損： ファイルシステムが破損すると、データの読み取りや書き込みができなくなります。これは、予期せぬシステムのシャットダウン、電源の喪失、または不適切なシャットダウンなどが原因で発生することがあります。
誤った割り当て： ファイルやディレクトリに関連する誤ったメタデータの割り当てが発生すると、データが正しく読み取れなくなります。これは、不正なシステム操作やソフトウェアの問題によって引き起こされる可能性があります。
ソフトウェアの問題： ドライバーの不具合、オペレーティングシステムのエラー、またはセキュリティソフトウェアの干渉など、ソフトウェア関連の問題が論理障害を引き起こすことがあります。
マスターブートレコード（MBR）またはGUIDパーティションテーブルの損傷： ハードディスクのパーティション情報が損傷すると、データへのアクセスが妨げられることがあります。

この場合の解決方法としては、市販のソフトで回復可能です。

これらの問題に対処するために、以下の手順を試すことがあります。

データ復旧ソフトウェアの使用：ファイルシステムの損傷や割り当ての問題に対処するために、データ復旧ソフトウェアを使用することがあります。

チェックディスクコマンドの実行： Windows環境では、chkdskと呼ばれるコマンドを使用して、ファイルシステムのエラーを修復できます。

バックアップからのデータ復元：バックアップがある場合、正常な状態に戻すためにそれを使用することができます。

専門のデータ復旧サービスの利用：これらの手順が効果的でない場合、専門のデータ復旧サービスを検討することが重要です。

ただし、データの重要性に応じて、データ復旧の試みが失敗する可能性があるため、注意が必要です

市販ソフトの紹介

本記事ではデータ復旧用のソフトをいくつか紹介したいと思います。

HDDの物理障害

HDDが壊れた場合、復旧方法がきになりますよね。

環境

HDD（ハードディスクドライブ）の物理障害は、データストレージデバイスにさまざまな問題を引き起こす可能性があります。以下は、一般的な物理障害のいくつかです：

ヘッドクラッシュ： ドライブ内の読み取り/書き込みヘッドがディスクの表面に直接接触することで、ディスクが損傷することがあります。これは重大な障害で、データの喪失を引き起こす可能性があります。
回転部の故障： ディスクが回転している間に、モーターやその他の回転部品に問題が発生する可能性があります。これが起こると、ディスクが正常に機能せず、データにアクセスできなくなります。
回路の故障： HDD内の回路が損傷すると、データの読み取り/書き込みができなくなります。これは、電気的な問題やサージが原因となることがあります。
ディスクの磁気的な劣化： ディスクの磁気メディアが劣化すると、データの読み取りが難しくなり、データの破損や喪失が発生する可能性があります。

これらの物理的な障害は、プロのデータリカバリサービスが対処する必要があることが一般的です。自分で修理しようとすると、データを完全に喪失するリスクが高まります。データが重要であれば、専門家に相談し、適切な対処法を見つけることが重要です。

以下自己責任の範囲でですが、HDDの障害を確認したい場合は以下のような方法もあります。