Ollama(オラマ)とは何か、無料で使えるのか、Windows・Mac・Linuxでのインストール手順、基本の使い方、モデルの選び方までを、公式ドキュメントをもとに2026年10月時点の情報でまとめました。
管理人本記事の読者層は以下の方を想定しています。
- Ollamaとは何か、無料で使えるのかを知りたい方
- Windows・Mac・LinuxにOllamaを入れて、自分のパソコンでAIモデルを動かしたい方
- 最初にどのモデルを試せばよいか、選び方の目安を知りたい方
Ollamaとは?自分のパソコンでAIモデルを動かす無料のツール
Ollamaは、大規模言語モデル(LLM)を自分のパソコンやサーバーの上で動かすためのオープンソースのツールです。モデルのダウンロードから更新、管理までをまとめて扱え、ターミナルのコマンドやAPIから呼び出せます。
公式ドキュメントでは、macOS・Windows・Linux向けにダウンロードできると案内されています。ローカルで動かす場合はAPIキーも不要で、アプリを入れてモデルを取得すれば使い始められます。
Ollamaの特徴は次の4つです
- ローカルで動かす分には、Ollama自体の利用料はかかりません
- macOS・Windows・Linuxに対応しています
- ローカルで動かしている間は、プロンプトや回答の内容をOllama側は見ません
- 大きなモデル向けに、有料プランのクラウド実行も用意されています
Ollamaが使われる背景
クラウド型のAIサービスは手軽な反面、入力した内容を外部のサーバーに送ることになります。Ollamaのようにローカルで動かす方法なら、処理が自分の環境で完結するため、プライバシーや管理のしやすさを重視する用途で選ばれています。公式FAQにも、ローカルで動かしている間はOllama側がプロンプトやデータを見ないと書かれています。
また、Ollamaは新しいモデルに対応するために定期的に更新されています。更新の方法は、後述のインストール手順で紹介します。
Ollamaの読み方
日本語の解説記事では「オラマ」と読むと紹介されています。公式サイトで読み方の案内は確認できていないため、一般的な読み方としてご覧ください。
OllamaとLlamaの違い
名前が似ていますが、別のものです。Ollamaはモデルを動かすための実行ツールで、LlamaはMeta社が公開しているモデルのシリーズです。OllamaではLlama以外にも、Google社のGemmaやOpenAI社のgpt-ossなど、複数のモデルを動かせます。
Ollamaは無料?使用料とクラウドプランの違い
結論から言うと、自分のパソコンでモデルを動かす使い方なら、Ollamaの使用料はかかりません。公式の料金ページでも、無料プランに「自分のハードウェアでモデルを実行できる」ことと「公開モデルは無制限で使える」ことが含まれています。
料金が発生するのは、Ollamaのサーバー側で大きなモデルを動かす「クラウドモデル」を本格的に使う場合です。2026年8月31日に、Pro・Max・Teamのプランは、月ごとの利用額が含まれるトークン従量制に変わりました。2026年10月時点の公式ブログでは、次のとおり案内されています。
| プラン | 月額 | 含まれる月間利用額 |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | スターターモデル向けの少額 |
| Pro | 20ドル | 60ドル分 |
| Max | 100ドル | 300ドル分 |
| Team | 500ドル | 1,000ドル分(ユーザー数無制限で共有) |
含まれる利用額を使い切っても、同じトークン単価で続けて使えます。5時間ごと・週ごとの上限は、新しいプランにはありません。すでにPro・Max・Teamを契約している場合は、アカウント設定から切り替えるまで従来のプランのままです。
同時に動かせるクラウドモデルの数やモデルごとのトークン単価は、プランやモデルによって異なります。契約する前に、公式の料金ページと料金改定のブログで最新の内容を確認してください。
Ollamaを使うメリットと注意点
メリットは、次のとおりです。
- ローカルで動かす間は、プロンプトや回答の内容がOllama側に送られません
- 自分のパソコンの
http://localhost:11434でAPIが動くため、自作のアプリやスクリプトから呼び出せます。OpenAI互換のAPIやAnthropic互換のAPIも用意されています(一部の機能のみ対応) ollama launchというコマンドで、Claude CodeやCodex CLI、OpenCodeといったコーディングエージェントを、Ollamaのモデルにつないで起動できます
デメリットや注意点は、次のとおりです。
- モデルのファイルは大きく、公式ドキュメントでは数十GBから数百GBになることもあると説明されています
- モデルが大きいほど多くのメモリが必要です。メモリが足りないと、システムのメモリを使うため応答が遅くなります
- クラウドモデルを本格的に使うには、有料プランが必要になる場合があります
Ollamaのインストール手順(Windows・Mac・Linux)
入手先は、公式のダウンロードページです。2026年10月時点の公式ドキュメントで確認できた要件は、次のとおりです。
| OS | 対応環境 | インストール方法 |
|---|---|---|
| Windows | Windows 10 22H2以降(HomeまたはPro) | OllamaSetup.exeを実行 |
| macOS | macOS Sonoma(14)以降。Apple Mシリーズ(CPUとGPU)、またはIntel(CPUのみ) | Ollama.dmgを開き、Applicationsフォルダへドラッグ |
| Linux | インストールスクリプトのほか、AMD64・ARM64向けなどの手動インストールも用意 | スクリプトをターミナルで実行 |
Ollamaのインストール(Windows)
Windows版は、NVIDIAとAMD Radeonに対応したネイティブアプリです。
- ダウンロードページからOllamaSetup.exeを入手して実行します
- インストールに管理者権限は要りません。既定ではホームディレクトリに入り、本体だけで4GB以上の空き容量が必要です
- インストールが終わるとバックグラウンドで動き、コマンドプロンプトやPowerShellで
ollamaコマンドが使えます
インストール先を変えたいときは、次のようにインストーラーにオプションを付けて起動します。
OllamaSetup.exe /DIR="d:\some\location"Ollamaのインストール(Mac)
- ダウンロードページからOllama.dmgを入手して開きます
- OllamaアプリをApplicationsフォルダへドラッグします
- 初回の起動時に、
ollamaコマンドがパスに見つからない場合は、/usr/local/binにリンクを作る許可を求められます。許可すると、ターミナルから使えるようになります
モデルや設定は ~/.ollama に、ログは ~/.ollama/logs に保存されます。
Ollamaのインストール(Linux)
ターミナルで、次のスクリプトを実行します。
curl -fsSL https://ollama.com/install.sh | shインストールの確認には、次のコマンドを使います。
ollama -vsystemdのサービスとして動かしている場合は、次のコマンドで状態を確認できます。サーバーが起動していないときは、ollama serve でも起動できます。
sudo systemctl status ollamaNVIDIAのGPUを使うにはCUDAドライバー、AMDのGPUを使うにはROCmドライバーが必要です。環境によっては、スクリプトがアーカイブの展開に使うzstdが入っていないことがあるため、その場合は先にzstdを追加してください。
Ollamaの更新方法
macOSとWindowsでは、アップデートが自動でダウンロードされます。タスクバーやメニューバーのOllamaのアイコンから「Restart to update」を選ぶと適用されます。手動で更新するときは、公式サイトから最新のインストーラーを入手し直します。
Linuxでは、インストールスクリプトをもう一度実行すると更新できます。特定のバージョンを入れたいときは、環境変数 OLLAMA_VERSION を付けてスクリプトを実行します。
Ollamaの使い方:モデルを取得して動かす
結論として、インストール後は ollama run モデル名 を実行するだけで、モデルの取得と対話が一度に始まります。
Ollamaで最初のモデルを動かす
公式クイックスタートでは、Google社のGemma 4の小型版を例にしています。ターミナルで次のコマンドを実行します。
ollama run gemma4:e2bモデルがダウンロードされ、そのまま対話が始まります。対話を終えるときは /bye と入力します。公式の案内では、ダウンロードは約7.2GBで、8GBのVRAM(Macでは統合メモリ)が推奨されています。メモリが足りない場合はシステムのメモリを使えますが、応答は遅くなるとされています。
ollama とだけ入力すると、メニューが開きます。画面の案内に従って、クラウドモデル用にサインインするか、ローカルのモデルを選べます。
Ollamaの基本コマンド
よく使うコマンドは、次のとおりです。
| コマンド | 内容 |
|---|---|
ollama pull gemma4:e2b | モデルをダウンロードする(対話は始めない) |
ollama run gemma4:e2b | モデルを取得して対話を始める |
ollama list | ダウンロード済みのモデルを一覧表示する |
ollama ps | メモリに読み込まれているモデルと、GPUとCPUのどちらに載っているかを表示する |
ollama stop モデル名 | モデルをメモリから降ろす |
ollama rm モデル名 | ダウンロードしたモデルを削除する |
モデルは、読み込んだあと既定で5分間メモリに残ります。時間を変えたいときは、環境変数 OLLAMA_KEEP_ALIVE か、APIの keep_alive で指定します。
OllamaのAPIを使う
Ollamaは、ローカルのAPIサーバーとしても動きます。公式クイックスタートにあるように、次のようにリクエストを送ると、モデルの回答を受け取れます。
curl http://localhost:11434/api/chat \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "gemma4:e2b",
"messages": [
{
"role": "user",
"content": "Say hello in one sentence."
}
],
"stream": false
}'回答は、返ってきたJSONの message.content に入っています。WindowsのPowerShellでは、公式のWindows向けドキュメントにならって、次のように Invoke-WebRequest で送る方法もあります。
(Invoke-WebRequest -method POST -Body '{"model":"gemma4:e2b", "prompt":"Why is the sky blue?", "stream": false}' -uri http://localhost:11434/api/generate ).Content | ConvertFrom-jsonOpenAI互換のエンドポイントは http://localhost:11434/v1/chat/completions です。すでにOpenAI向けに作ったアプリを、接続先の変更だけでOllamaにつなげられる場合があります(対応しているのは一部の機能です)。
Ollamaをコーディングエージェントやアプリにつなぐ
プロジェクトのディレクトリで、次のコマンドを実行すると、Ollamaのモデルを使ってエージェントを起動できます。
ollama launch claude
ollama launch codex
ollama launch opencodeClaude CodeやOpenCodeは、未インストールの場合にOllamaがインストールを提案してくれます。Codex CLIは、先に公式の手順でインストールしておく必要があります。macOSのOllamaアプリには「Apps」の項目があり、Claude DesktopやChatGPT Desktopとつなぐこともできます。
Ollamaで使えるモデルの選び方
結論として、最初は小さなモデルで動作を確かめ、メモリに余裕があれば大きなモデルへ進める方法が確実です。公式クイックスタートも、小型のgemma4:e2bを例にしています。
モデルは、公式のモデル一覧から探せます。名前は「モデル名:タグ」の形で指定し、タグは多くの場合、モデルの大きさを表します。
Ollamaで試しやすいモデルの例
| モデル | 実行コマンドの例 | 特徴 |
|---|---|---|
| Gemma 4(Google) | ollama run gemma4:e2b | E2B・E4B・26B・31Bの4つの大きさがあります。画像を渡して使うこともできます |
| gpt-oss(OpenAI) | ollama run gpt-oss:20b | 20bは16GBのメモリで動くとされています。120bは80GBのGPU1枚で動く大きさです |
| Qwen3.5(Alibaba) | ollama run qwen3.5:9b | 小さなものから大きなものまで複数の大きさがあります |
必要なメモリは、モデルの大きさで変わります。迷ったときは、モデルのページに書かれたファイルの大きさを確認し、自分のパソコンのメモリと見比べてください。
自分のパソコンでモデルが動くかを確認する
モデルを動かしたあとに ollama ps を実行すると、PROCESSORの列で、モデルがどこに読み込まれたかが分かります。
100% GPUと出れば、モデルが全部GPUに載っています100% CPUと出れば、全部がシステムのメモリに載っています48%/52% CPU/GPUのように出れば、CPUとGPUに分かれて載っています
CPUの割合が高いほど、応答は遅くなりやすくなります。
Ollamaでクラウドモデルを使う
自分のパソコンでは動かせない大きなモデルは、サインインするとクラウドモデルとして使えます。サインインは、WindowsとMacのアプリの設定画面から行うか、次のコマンドを使います。
ollama signin使えるクラウドモデルは、公式のクラウドモデルの一覧で確認できます。クラウドモデルは、あとから提供が終わることがあります。
Ollamaの性能と必要スペックの目安
結論として、Ollama本体の要件は軽く、必要なスペックを決めるのは動かすモデルです。公式ドキュメントで確認できる内容は、次のとおりです。
- Ollama本体のインストールに必要な空き容量は、Windowsで4GB以上です
- モデルの保存には、数十GBから数百GBの空き容量が必要になることがあります
- メモリは、gemma4:e2bで8GBのVRAMまたは統合メモリが推奨されています。gpt-oss:20bは16GBのメモリで動くとされています
- 文脈の長さ(コンテキスト)を大きくすると、より多くのメモリが必要です
- GPUは、WindowsでNVIDIAとAMD Radeon、MacでApple Silicon、LinuxでCUDAとROCmに対応しています
実際の応答速度は、モデルとパソコンの組み合わせで大きく変わります。そのため、本記事では速度の数値を載せていません。
Ollamaの設定とトラブル対処
Ollamaのサーバーは、環境変数で動作を変えられます。主なものは、次のとおりです。
| 環境変数 | 役割 |
|---|---|
OLLAMA_HOST | 待ち受けるアドレスとポートです。既定は127.0.0.1の11434番で、ネットワークに公開するときに変更します |
OLLAMA_MODELS | モデルの保存先を変えます |
OLLAMA_KEEP_ALIVE | モデルをメモリに残す時間を変えます |
OLLAMA_NO_CLOUD | 1 にするとクラウド機能を無効にします。クラウドモデルとWeb検索が使えなくなります |
環境変数の設定方法は、OSで異なります。
- macOS: アプリで動かしている場合は、
launchctl setenvで設定してからOllamaアプリを再起動します - Linux: systemdのサービスで動かしている場合は、
systemctl edit ollama.serviceを開き、[Service]の下にEnvironment="名前=値"の行を追加します。保存したあと、systemctl daemon-reloadとsystemctl restart ollamaを実行します - Windows: Ollamaを終了してから、環境変数の設定画面でユーザーの環境変数を追加し、スタートメニューからOllamaを起動し直します
OLLAMA_HOST を 0.0.0.0 にするとネットワーク上の他の機器から接続できるようになります。公開する場合は、ファイアウォールなどで接続元を制限してください。
Ollamaのよくある質問
ダウンロードしたモデルはどこに保存されますか?
公式FAQでは、次の場所と案内されています。
- macOS:
~/.ollama/models - Linux:
/usr/share/ollama/.ollama/models - Windows:
C:\Users\%username%.ollama\models
別の場所に変えたいときは、環境変数 OLLAMA_MODELS に保存先を指定します。Linuxの標準のインストーラーで入れた場合は、ollama ユーザーがそのディレクトリを読み書きできる必要があります。次のコマンドで権限を渡せます。
sudo chown -R ollama:ollama <ディレクトリ>ollamaコマンドが見つからないときはどうすればよいですか?
macOSでは、Ollamaアプリの起動時に、パスにコマンドが見つからなければ /usr/local/bin にリンクを作る許可を求められます。許可しなかった場合は、Ollama.app/Contents/Resources/ollama にあるコマンドへのリンクをパスの通った場所に作ります。
WindowsやLinuxでは、インストール前から開いていたターミナルを閉じて開き直し、ollama -v を試してください。それでも見つからないときは、インストールが完了しているかを確認します。
Ollamaを自動で起動させたくないときはどうすればよいですか?
WindowsとmacOSのOllamaは、インストール時にログイン項目として登録されます。無効にする方法は、次のとおりです。
- Windows: タスクマネージャーの「スタートアップアプリ」でollamaを探し、「無効化」を選びます
- macOS: 設定で「ログイン項目」を検索し、「バックグラウンドでの許可」にあるOllamaをオフにします
この設定は、アプリをアンインストールしない限り、アップデート後も保たれます。
まとめ
Ollamaの概要から、インストール、使い方、モデルの選び方までを学びました。
- Ollamaは、自分のパソコンでAIモデルを動かすためのツールで、ローカルで動かす分には利用料がかかりません
- Windows・Mac・Linuxに対応し、ollama runでモデルの取得と対話を始められます
- 最初は小さなモデルで動作を確かめ、ollama psでメモリの載り方を見ながら大きなモデルへ進めます
まずは小さなモデルを1つ動かして、Ollamaの使い心地を確かめてみてください。
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