Windows Terminalで画面を4分割し、PowerShell・WSL2・SSH接続先などを1つのウィンドウで同時に操作する手順を、Microsoft公式ドキュメントで確認した既定のショートカットキーで解説し、ペインの移動・サイズ変更・閉じ方やtmuxとの違いも紹介します。
管理人本記事の読者層は以下の方を想定しています。
- 複数の作業を同時に進行し、効率化を図りたいエンジニア。
- サーバーやネットワークの状態を並行して監視・操作したい担当者。
- 開発環境を整え、生産性を高めたいソフトウェア開発者。
- Windows TerminalでWSL(Ubuntu)を使いたい方や、tmuxとの違いを知りたい方。
Windows Terminalの画面分割ショートカット早見表
Windows Terminalの画面分割(ペイン分割)は、既定の設定では次のショートカットキーで操作できます(Microsoft公式ドキュメントと、公式リポジトリの既定設定ファイルで確認、2026年10月時点)。
| 操作 | 既定のショートカット |
|---|---|
| 垂直分割(右に新しいペインを開く) | Alt + Shift + + |
| 水平分割(下に新しいペインを開く) | Alt + Shift + - |
| 自動分割(フォーカス中のペインと同じプロファイルで分割) | Alt + Shift + D |
| ペイン間の移動 | Alt + 矢印キー |
| ペインのサイズ変更 | Alt + Shift + 矢印キー |
| フォーカス中のペインを閉じる | Ctrl + Shift + W |
| コマンドパレットを開く | Ctrl + Shift + P |
出典:Windows ターミナルのペイン(Microsoft Learn)、Windows ターミナルのアクション(Microsoft Learn)
Windows Terminalの基本機能
Windows Terminalとは?
Windows Terminalは、Microsoftが提供するターミナルエミュレーターで、Windows PowerShell、コマンドプロンプト、WSL(Windows Subsystem for Linux)など、複数のコマンドラインインターフェースを一つのウィンドウで利用できます。このツールを使うことで、様々な操作を一元管理でき、開発やサーバー管理などの作業を効率的に進めることが可能です。
画面分割のメリット
画面分割を使ったマルチタスクの効率化
Windows Terminalで画面を4分割することにより、以下のようなに作業効率を向上させることができます。
Windows Terminalで画面を4分割のメリット
- 複数のプロセスを同時に監視: サーバーのログ、デバッグ情報、システムの状態を並行して確認できます。
- 異なるOS間での作業: Windows、Linux(WSL2)、外部SSH接続先など複数の異なる環境での操作が同時に可能です。
- 作業の流れを一元化: ターミナルを切り替える必要がなく、一つの画面上で作業を完結できます。
ターミナル(terminal)とは、コマンドを入力してコンピューターを制御・操作するためのツールのことです。Windowsの「コマンドプロンプト」や、Linuxなどの遠隔操作で使われる「ターミナル」が代表例です。
ターミナルの環境
使用環境
- ホスト環境:Windows 11/10 WSL2
- 仮想環境マシン:WSL(Windows Subsystem for Linux) 1 もしくはWSL 2 (どちらでも)
- 使用ツール:+PowerShell, Ubuntu 22.04 LTS, SSH 外部
上記は執筆時の環境です。2026年10月時点では、Windows 10は2025年10月14日にサポートが終了しております。新しく環境を用意する場合は、Windows11のバージョンの利用をおすすめします。
Windows Terminalでの4画面分割手順
手順1: Windows Terminalのインストールと起動
まず、Windows Terminalがインストールされていない場合は、Microsoft Storeからインストールします。公式リポジトリ(GitHub)でも、Microsoft Storeが推奨の方法とされています。wingetを使う場合は、winget install --id Microsoft.WindowsTerminal -eでインストールできます。インストール後、次の方法で起動します。
- Windowsのスタートメニューを右クリックし、「ターミナル(管理者)」を選択。
これにより、管理者権限でWindows Terminalが起動します。
以下はWindowsの①PowerShell,②Ubuntu 20.04, ③Ubuntu 22.04、外部環境をsshにより遠隔操作した④ターミナルとして利用した場合です。


手順2: 画面の分割
縦分割と横分割
Windows Terminalでは、簡単なキー操作で画面を縦や横に分割することができます。
縦分割(公式の呼称は「垂直分割」。右に新しいペインが開き、左右に並びます): 次のキーを押して、ターミナルを縦に分割します。
Alt + Shift + +
横分割(公式の呼称は「水平分割」。下に新しいペインが開き、上下に並びます): 上下に並べたい場合は、次のキー操作を使用します。
Alt + Shift + –
この操作により、異なるターミナルセッションを同じウィンドウ内で表示できます。例えば、1つの画面ではPowerShellを使用し、もう1つの画面ではWSL2でLinux環境を操作することが可能です。
Alt + Shift + Dを押すと、ペインの形に応じて向きが自動で決まり、フォーカス中のペインと同じプロファイルで分割されます。また、タブを右クリックして「Split Tab」を選んでも、フォーカス中のペインを複製して分割できます。
WSL(Ubuntu)を分割画面で開く
WSLをインストール済みの環境では、Windows TerminalにWSLのプロファイルが自動で作成されます。Altキーを押しながら、タブの横にあるドロップダウンメニュー(「˅」)で開きたいプロファイルをクリックすると、そのプロファイルで新しいペインを分割して開けます。なお、Alt + Shift + +とAlt + Shift + -で分割した新しいペインは、既定のプロファイル(インストール直後はPowerShell)で開きます。
出典:Windows ターミナルのペイン(Microsoft Learn)、Windows ターミナルのインストール(Microsoft Learn)、動的プロファイル(Microsoft Learn)
手順3: 4分割の実現
さらに、画面を4分割にするには、先ほどのキー操作を繰り返して、4つのターミナルセッションを表示します。
- 1つ目の画面: 初期画面(デフォルトで開くPowerShellやWSL2)。
- 2つ目の画面(縦分割):
Alt + Shift + +を使用して縦に分割。 - 3つ目の画面(横分割): 2つ目の画面で
Alt + Shift + -を使用して横に分割。 - 4つ目の画面(横分割): 3つ目の画面で再度
Alt + Shift + -を使用して、4分割が完了します。
この順番で操作すると、左側に1つ、右側に3つのペインが縦に並ぶ形になります。2×2(田の字)に並べたい場合は、次の順番で操作します。
Alt + Shift + +で、左右に2分割します。- 右側のペインを選んだ状態(
Alt + →で移動できます)でAlt + Shift + -を押し、上下に2分割します。 Alt + ←で左側のペインに移動し、Alt + Shift + -を押して上下に2分割します。
画面間の移動方法
マウスを使った移動
Windows Terminalでは、マウスを使って各画面間を簡単に移動できます。画面の境界線をドラッグしてサイズ調整も可能です。
キーボードショートカットによる移動
作業中、マウスを使わずにキーボードで画面間を素早く移動する方法もあります。
Alt + 矢印キー(↑→↓←): これにより、アクティブなペインを変更できます。フォーカスされているペインは、アクセントカラーの枠線で見分けられます。
キーボードでペインのサイズを変更する
マウスで境界線をドラッグする代わりに、Alt + Shift + 矢印キー(↑→↓←)で、アクティブなペインのサイズを変更することもできます。
画面の削除方法
分割した画面を不要に感じたら、以下の操作で画面を削除できます。
Ctrl + Shift + W: アクティブなペインを閉じます。ペインが1つだけのときはタブが閉じ、最後のタブを閉じるとウィンドウが閉じます。
Windows Terminalのカスタマイズ
コマンドパレットの活用
Windows Terminalには、効率的な作業をサポートする「コマンドパレット」という便利な機能があります。これを使用することで、さらに柔軟にカスタマイズ可能です。
- コマンドパレットの表示: ターミナルウィンドウ右上の「↓」ボタンをクリックし、「コマンドパレット」を選択します。キーボードでは
Ctrl + Shift + Pで開けます。
- ショートカットの確認と変更: コマンドパレットで利用可能なコマンドやキーボードショートカットを確認できます。ショートカットを自分の作業に合わせて変えたい場合は、設定ファイル(settings.json)のキーバインド設定で変更します。
- ペインのズーム:
togglePaneZoomには既定のキーが割り当てられていませんが、コマンドパレットから実行すると、フォーカス中のペインをウィンドウ全体に拡大できます。


Windows Terminalの設定ファイル
JSON設定ファイルでのカスタマイズ
Windows Terminalは、設定をJSON形式で管理しており、ユーザーは設定ファイルを編集することで、テーマ、背景色、フォント、キー操作などを自由にカスタマイズできます。
- 設定ファイルの場所:
settings.jsonは Windows Terminalの「設定」から「設定を開く」メニューを選択し、編集可能です。 - settings.jsonの開き方(公式ドキュメントで確認):
Ctrl + Shift + ,で開けます。ドロップダウンメニューの「設定」をShiftキーを押しながら選んでも開けます。安定版(パッケージ版)の保存先は、%LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.WindowsTerminal_8wekyb3d8bbwe\LocalState\settings.jsonです。
出典:Windows ターミナルのインストール(Microsoft Learn)、Windows ターミナルのアクション(Microsoft Learn)
他のターミナルエミュレーターとの比較
TMUXでの画面分割
Windows Terminalの画面分割機能に加え、Linux環境で使用される「TMUX(Terminal Multiplexer)」も画面分割の代表的なツールです。TMUXは特にリモート環境での利用に適しており、セッションの管理や複数ウィンドウの操作が可能です。
TMUXの利用手順
インストール
UbuntuなどのLinux環境で以下のコマンドを使用してTMUXをインストールします。
sudo apt-get install tmux起動
tmuxコマンドを実行し、TMUXセッションを開始します。
分割
Ctrl + B の後に % キーで縦分割(左右に分割)、Ctrl + B の後に " キーで横分割(上下に分割)します。
TMUXは、SSH経由でサーバーに接続して複数のターミナルを操作する場合に非常に便利です。Windows環境では、WSL2経由でTMUXを利用することもできます。
Windows TerminalとTMUXの違い
Windows Terminalの画面分割は、Windowsのアプリのウィンドウ内に複数のペインを並べる機能です。一方、TMUXは、Ctrl + B の後に d でセッションから切り離して(デタッチして)も、セッション内のプログラムは動き続け、後から tmux attach で再接続できます(tmux公式Wikiで確認)。SSH接続が切れても作業を続けたいリモート作業では、この点がTMUXの大きな特徴です。
まとめ
Windows Terminalは、ショートカットキーだけで画面を4分割でき、PowerShellやWSL2などの複数の作業を1つのウィンドウで同時に進められます。
- 分割は
Alt + Shift + +(縦)とAlt + Shift + -(横)で、繰り返せば4分割にできます。 - 移動は
Alt + 矢印キー、サイズ変更はAlt + Shift + 矢印キー、閉じるのはCtrl + Shift + Wです。 - リモート作業ではTMUXも有力で、細かい設定はsettings.jsonで調整できます。
次回の記事もご期待ください。どうぞよろしくお願いいたします。
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