本記事では、ライブ版USBの基礎知識について紹介します。ここでは、Balena Etcherというソフトを利用してイメージファイルをUSBに書き換えて利用します。
ライブ版USBの基礎知識
ライブUSBは、コンピュータの起動用のUSBフラッシュドライブにインストールされたオペレーティングシステム(OS)を指します。この方法を使用すると、コンピュータを起動する際にUSBデバイスからOSを直接実行できます。主な用途としては、以下のようなものがあります。
- オペレーティングシステムのテストとインストール: ライブUSBを使用すると、新しいオペレーティングシステムを試すことができます。これは特にLinuxディストリビューションの導入やテストに役立ちます。OSがUSBドライブに格納されているため、ハードドライブに変更を加えずに動作を確認できます。
- データの回復と修復: ライブUSBは、システムが正しく起動しない場合でも、USBデバイスから起動できるため、データのバックアップや修復作業が可能です。これは、システムのクラッシュや問題が発生した場合に便利です。
- ポータブル環境の作成: ライブUSBを使用して、自分の好みの環境をUSBドライブに構築することができます。これには、特定のソフトウェアや設定が含まれます。このUSBをさまざまなコンピュータで利用することで、個人の作業環境を持ち歩くことができます。
ライブUSBを作成するには、選択したオペレーティングシステムのイメージをUSBフラッシュドライブに書き込む必要があります。これは一般的に、専用のツールやコマンドラインコマンドを使用して行います。各オペレーティングシステムには異なる手順がありますので、具体的な手順は使用するOSやツールによりことなります。
Linuxには「ライブ起動」することで手軽にLinux環境を試すことができる機能があります。このLinuxのライブ軌道を使うと、USBメモリーやDVDなどを外部メディアから起動してLinux OSを立ち上げることができます。
Linux Ubuntu用ライブ版USBのイメージファイルのダウンロード
「Ubuntu Desktop 日本語 Remix」を以下からダウンロードします。
その中の「ubuntu-ja-22.04-desktop-amd64.iso」をダウンロードしてください。現在の最新版はUbuntu 23.10となています。
https://www.ubuntulinux.jp/News/ubuntu2204-ja-remix
USBへの書き込み
シンプルなブート USB 作成ツールを紹介します。 各種 OS のイメージファイルを元にして、ブート可能な USB ドライブを作成することができるソフトには、「Balena Etcher」というソフトや、また、LinuxLiveUSB Creatorを利用する方法もあります。ここでは「Balena Etcher」を利用してみます。
これによりLinuxのイメージファイルをUSBメモリに書き込むことができます。これによりUSBをパソコン本体に指すことでLinuxOSを起動できるようにできます。
以下に、簡単な 3 ステップで使えるブート USB 作成ツールを紹介します。
①イメージファイルを指定します。
②ターゲットを選択します。
③USBに書き込みます。
以上です。
このソフトは、USBからOSを立ち上げる「ブート USB」 を生成することができるソフトです。対応するOS のイメージファイルは以下の通りです。
対応ファイル
ISO / IMG / BIN / VHD / DMG / BZ2 / DSK / ETCH / GZ / HDDIMG / RAW / RPI-SDIMG / SDCARD / WIC / XZ / ZIP
利用できるOSは、「Windows」 「 macOS 」「 Linux」 のクロスプラットフォーム仕様になっています。大抵のパソコンで問題なく利用出来ます。
balenaEtcher は、USB以外にも、 SD(microSD)カードなどの書き込んで、ブータブルディスクを作成することができます。このため、クロスプラットフォームで、誰でもかんたんに使用できるのが特徴です。
BalenaEtcherは以下のサイトからダウンロードできます。
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