DockerをmacOS にインストールする方法: M1チップ搭載mac用

DOCKER

この記事は 3 分で読めます。
概要

本記事では、M1チップ搭載のmacOSで仮想環境プラットフォーム「Docker」をインストールする方法を紹介します。インストールするDockerツールは個人利用の「Docker Desktop」 無料版を使用します。同時にDocker-composeのインストール方法も紹介します。

本記事の読者層

macOSを持っていて無料でDockerをインストールされたい方

macOSでDockerを始めたい方

「Docker Desktop for Mac」とは

「Docker」とはコンテナという仮想環境を使いアプリケーション環境を整えることができる機能を備えたアプリケーションです。Linux上でのhttp環境やMySQL環境、php環境などがすでに構築されたものを簡単に自分のサーバー上で利用することができるようになっています。

詳細は、LinuxでのDockerのインストールは以下記事をご参照下さい。

現在では、DockerはLinuxだけでなく他のOSでも利用できるようになっています。Windowsはもちろん、macOSもUnix系OSのため、Linux環境と相性が良く同様にDockerを利用することが出来ます。同様なデスクトップ環境として「Rancher Desktop」というものもあります。本記事では、macOSにインストール可能なDocker、すなわち「Docker Desktop for Mac」のインストール方法について以下で解説致します。

今回使用したインストール環境は以下の通りです。

Dockerの環境構築
  • Docker Desktop for mac (M1チップ搭載macOS Monterey memory 16GB、macOS Ventura)
    バージョン 20.21

「Docker Desktop for Mac」のインストール

Docker Desktop for Macをインストールします。

以下のURLをクリックください。

https://docs.docker.com/desktop/install/mac-install/

すると、以下のような画面が現れます。

現在macOSはintel mac 用と M1チップ搭載用があり、今回はM1チップ搭載mac用でインストールを行います。

①以下で「Mac with Apple silicon」を選択します。

②ダウンロード後に、次の手順mにしたがってインストールしてください。

  1. ダブルクリックDocker.dmgしてインストーラーを開き、Docker アイコンを Applications フォルダーにドラッグします。
  2. ApplicationsフォルダーをダブルクリックDocker.appして、Docker を起動します。
  3. Docker メニュー ( くじらメニュー) は、Docker Subscription Service Agreement ウィンドウを表示します。
  4. [同意する] を選択して続行します。条件に同意すると、Docker Desktop が起動します。

MacOSの条件

Docker Desktop for Mac」の使用にはmacOSのバージョンは10.15以降である必要があります。

macOS Catalina (10.15)、macOS Big Sur (10.16)、および macOS Monterey (10.17)、macOS Ventura (10.18) の4つのバージョンで利用が可能です。

「Docker Desktop」 (windows/mac)の使用条件

Docker をwindowsやmacに直接インストールできる「Docker Desktop」は無料のLinuxのDockerと異なり有料ツールです。

このため、使用には以下の条件が必要となります。

Docker Desktop for Macの使用条件
  • Docker Desktop は、中小企業 (従業員数 250 人未満かつ年間売上高 1,000 万ドル未満「13億円未満」)、個人使用、教育、および非営利のオープン ソース プロジェクトには無料です。
  • それ以外の場合は、プロ向けの有料サブスクリプションが必要です。
  • 政府機関にも有料サブスクリプションが必要です。
  • Docker Pro、Team、および Business サブスクリプションには、Docker Desktop の商用利用が含まれます。

Docker 有料化の回避対策

DockerはLinuxなどのオープンソフト用のものですが、有料WindowsやmacOSで扱えるようにするといろんなしがらみがあるのでしょうね。個人で使用している分には問題ないのでしょうが、企業の場合ですと有料化の回避対策として、現時点はmacOSにエミュレーターでlinuxを搭載させるか、Windowsの場合は、以下の記事で紹介しているWSL2を利用するかだと思います。

コマンドラインからのインストール:イメージファイルのマウント

Dockerのイメージ「Docker.img」をデスクトップに保存されているのであれば、

% cd desktop

としてから、以下のコマンドをmacOSのターミナルから実行します。

 % sudo hdiutil attach Docker.dmg
 % sudo /Volumes/Docker/Docker.app/Contents/MacOS/install
 % sudo hdiutil detach /Volumes/Docker

その後、Dockerをアプリケーションフォルダにコピーすれば、終了です。

Dockerの立ち上げ

次に、以下のようなスクリーンが表示された後、OKをクリック後パスワードを入力します。

すると、以下のようにバックグランド項目が追加されましたとメッセージがでます。

更に、Docker Subscription Service Agreementにて「Accept」をクリックすると以下のような画面になります。

①中央の真ん中にある「Docker run –name….」をクリックして左側にあるコマンドラインが進んだ後、NextStepを押します。ここではDockerをBuild用に必要なパッケージをダウンロードします。

②Buildでは、Dockerイメージをビルドします。中央青の「cd getting-started…」をクリックして、コマンドラインが進んだ後、またNextStepボタンを押します。

③RunではビルドしたDockerを実行します。中央青のボタン「Docker ru n -d -p 80:80…」をクリックしてNextStepのボタンを押します。

④Shareでは、自信のイメージをDockerHubとして保存します。

すると、Dockerが立ち上がります。下記ではコンテナの中身が見えるようになっています。

最後にターミナル上でもversion情報も確認しておきます。

docker –version コマンド

現在の最新バージョン version 20.10.21 (2022年12月現在) がインストールされています。

% docker --version
Docker version 20.10.21, build baeda1f

docker version コマンド

更に詳しいversion情報も「docker version」コマンドで確認できます。

OSはM1 macを反映させてlinux/arm64となっていることが確認できます。

% docker version
Client:
 Cloud integration: v1.0.29
 Version:           20.10.21
 API version:       1.41
 Go version:        go1.18.7
 Git commit:        baeda1f
 Built:             Tue Oct 25 18:01:18 2022
 OS/Arch:           darwin/arm64
 Context:           default
 Experimental:      true

Server: Docker Desktop 4.14.1 (91661)
 Engine:
  Version:          20.10.21
  API version:      1.41 (minimum version 1.12)
  Go version:       go1.18.7
  Git commit:       3056208
  Built:            Tue Oct 25 17:59:41 2022
  OS/Arch:          linux/arm64
  Experimental:     false
 containerd:
  Version:          1.6.9
  GitCommit:        1c90a442489720eec95342e1789ee8a5e1b9536f
 runc:
  Version:          1.1.4
  GitCommit:        v1.1.4-0-g5fd4c4d
 docker-init:
  Version:          0.19.0
  GitCommit:        de40ad0

Docker用常駐ツール

「Docker Desktop for Mac」はmacOSの常駐ソフトとして動いているため、画面上タスクバーに鯨のマークの常駐アイコンがあります。Dockerの停止にはtタスクバーのDockerマークをクリックしてプルダウンメニューが現れたら「Quit Docker Desktop」をクリックし終了させてください。これでDockerを終了させることが出来ます。

os再起動後に「Docker Desktop for Mac」を立ち上げ常駐させるためには、preferencesをクリックし、下図のGeneralの真下にある「Start Docker Desktop when you log in」にボタンをいれておきましょう。

(*) これで、Docker composeも立ち上がり自動的に設定済みのサーバーも立ち上がります。

M1 macOSの docker-composeの利用方法

「Docker compose」は複数のコンテナで構成されるアプリケーションをDockerで簡単に利用するために、Dockerイメージのビルドや各コンテナの起動・停止などを行うことができるオーケストレーション型のツールです。

「Docker compose」をインストールすることで複数のサーバーアプリを仮想的にインストールでき、nextcloudやwordpressなどもインストールできるようになります。

M1 macOSでdocker-composeを利用する方法については以下の記述をご参照ください。

まとめ

本記事のポイント

「Docker Desktop for mac」をインストールすることで、個人ユーザーであればmacOSでDockerが無料で利用可能です。

「Docker Desktop for mac」をインストールすることで「docker-compose」も同時にインストール出来ます。

関連リンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です